2025-08-06

【親族カミングアウト】ひとりでのカミングアウト、パートナーができてのカミングアウト

プロフィール

右/多田さん(40、レズビアン、会社経営(製造・小売業)、香川県出身)

左/yamamotoさん(51、レズビアン、会社経営(製造・小売業)、埼玉県出身)

パートナーシップ 2009年~(2024年現在、16年目)

住まい 埼玉県

利用制度 緊急連絡先カード:あり(オリジナル)

目次

かぞくによって受け止め方はさまざま。母の壁は高し編(多田さんの場合)

地方に住む両親、特に母親にとって1人娘のカミングアウトは受け入れがたく、今でもその状態は続いています。けれども、最近、実家に帰るとLGBTQ+の本をリビングルームで見かけました。社会の変化と共に、少しずつよい兆しが見えてきたのかもしれません。

コミュニティに行き始めた時に、遠くに住む母親にカミングアウトしたら、十二指腸炎になっちゃうくらいショックを受けてしまって。いつだったか、両親がわたしに会いに来てくれたときには、伝えづらかったのでしょうか、別れる直前に「今日は縁を切りに来ました。じゃあ、またね」と。中途半端な形で終わって、そんな感じでした。

母の壁は高かったですね。手紙も数回出してカミングアウトしましたが、「認めません」という返事が返ってきて、少しずつ受け入れるというか、あきらめるという感じですかね。

yamamotoとつきあっていることを両親にカミングアウトしたきっかけは、世界旅行に行く前、つきあって6年目でしたね。1度だけ、両親とyamamotoと4人で会ったけれど、無言で、大惨事でした。これならもう会わなくてもいいと思いました。その時は仕事もやめたし、もう失うものもないかなぁという感じでした。

今は、わたしが実家に帰った時、の方が「yamamotoさんは?」と名前を出してくれるので、ちょっとずつ変わってきている感じですかね。今どう思っているか聞かないですけれど、たまに実家に帰った時に、LGBTQ+の本があるのを見て読んでるんだなぁって。

そして、3人ののうち長男だけが知っています。世界旅行から帰ってから、兄が経営するカフェに、yamamotoとわたしが1か月くらい手伝いに行った時に、そこでカミングアウトして、兄は「そうなんだ」という感じでした。

会社へのカミングアウトは大阪への転勤がきっかけですね。会社としては独身のわたしをこのまま大阪勤務にとどめるという方向になりつつあって。でも東京にいた時から、yamamotoとつきあっていたので「女性のパートナーがいるので、もうそろそろ東京に戻してほしい」と伝えたところ、人事課の人が「そうなんやぁ」という自然に受け止めてくれて、すぐに東京に戻れました。それがきっかけで2人の先輩にも話せたのでよかったです。

すんなり、自然に受け止める編(yamamotoさんの場合)

かぞくへのカミングアウトは、パートナーとの同居がきっかけでした。ふたりの関係性を事実としてかぞくは受け止めてくれています。

わたしが自分のセクシュアリティに気づかず、コミュニティのことも知らなくて。幼なじみの彼女が「そうなんじゃないの?」と言ってくれて、自分のセクシュアリティを知りました。そんな感じで幼なじみの子に気づかされ、同時にカミングアウトした感じです。幼なじみは元々そういうことに差別的な目が一切ない人なので、普通にすんなりカミングアウトも受け入れてもらえた気がします。その幼なじみは、今は自分のセクシュアリティをバイセクシャルと自認しています。

カミングアウトは、かぞくとコミュニティの知り合いだけ、親戚には言ってないです。かぞくへのカミングアウトは、東京でひとり暮らしをすることになって35.6歳の時に伝えた感じでした。きっかけは、多田とつきあい出して、同居したことです。
は前につきあっていた人のことも知っていたので、「そうなんだね」とすんなり受け入れてくれた感じ。姉のだんなさんには4人で食事をして多田を紹介していて。母親はふたりの関係性を事実として受け止めてくれているので、母親は多田のことを気にかけて認めてくれていて、家も近いので数ヶ月に1度は会っている感じです。

会社に勤めている時に、カミングアウトはしていなかったですね。恋愛の話も出なかったです。自分が話さないようにしていたのかもしれませんけれど。

interview & text : Ayumi Kojima / photo : ご本人提供 / retouching : Emi Yasuda / みらいふ編集部
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