プロフィール
左/和知麻子さん(45歳、レズビアン、飲食業経営、北海道出身)
右/和田恵実さん(49歳、レズビアン、医療従事者、北海道出身)
パートナーシップ 2019年~(2024年現在、5年目)
住まい 北海道札幌市
利用制度 パートナーシップ制度 あり(2019年、札幌市) 公正証書:なし 緊急連絡先カード:あり
同性婚法制化によって選択肢が広がる
和知:同性婚法制化のことは応援しているけど、同性婚を私が選択するかは別の話なんですよね。同性婚が法制化したら、どっちの苗字を名乗るのかなど、また新たな問題が浮かび上がってきそうだと感じました。
和田:将来的に同性婚が認められたら、より多くの人にチャンスが訪れると思います。自分が法律婚を利用するかどうかを考えた時、私は一般的な男女の婚姻と同じように扱われることが重要だと感じています。もし片方が先に亡くなった場合、今は婚姻関係がないために認められないことが多いですが、婚姻の自由が認められれば、さまざまな手続きがスムーズに進むはず。
同性同士だからハードルが高いこと
和知:猫を迎えた時も、私たちが単身者として扱われたために、譲渡に関していろいろな壁がありました。男女の婚姻関係では保証人は一人で済みますが、私たちの場合は別々の単身者として扱われるため、パートナーシップ制度を利用している同性の家族でも、各自が保証人を立てなければならない状況がありました。
あとは、私が商売をしている中で、矢面に立つことがとても多いです。たとえば、運送業務や保証人を立てる際に、結婚している場合はパートナーが保証人になれることが多く、特に経済力があると審査も通りやすいです。
しかし、同性同士の場合、まず自分たちの家族形態を管理会社やテナント会社にカミングアウトする必要があります。実際に「私たちは同性の家族です」と伝えても、結局は業者側に不安を抱かせることが多く、もう一人保証人を立てることになりました。独立するにはハードルが高く感じてしまいます。
そもそも結婚って何?
和知:結婚ってなんだろうと考えることがあります。これほどカミングアウトをして丁寧に説明をしてきたのに、なお不安視される私たちの状況に対して、結婚制度は社会的に何を守るのかと考えます。
結婚している人たちは「法的に結婚しているのであれば、奥様や旦那様と呼ばれるのは当然」といった簡単な扱いを受けます。しかし、私たちはこれほどまでに自分の思いを伝えてきたのに、逆に保証人を求められるという不合理な扱いを受けます。結婚の価値とは何か、と皮肉のボンズ(北海道の方言で「男の子」という意味)は思うのです。


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