プロフィール
右/TSUJさん(1994年生、レズビアン、大学院学生、中国出身)
左/SEKIさん(1997年生、バイセクシュアル、大学院学生、中国出身)
パートナーシップ 2020年~(2025年現在、5年目)
住まい 茨城県
利用制度 パートナーシップ制度 なし 公正証書:なし 緊急連絡先カード:あり(学校の緊急連絡先をお互いにしている、手作りのカードを持っている)
未来への不安と向き合う日々
TSUJI:将来について考える時、やはり就職や老後といった現実的な問題が浮かびます。ですが、留学生としての立場で研究を続けるとなると、他の仕事をしながら学生として過ごさなければならず、生活費を稼ぐのが難しい現状があります。私は今、研究や論文執筆を続けていますが、金銭的に安定した生活ができているわけではありません。理想のためにやっていることではありますが、現実を考えると、将来的には厳しい状況に直面するかもしれません。例えば、40代、50代の生活を想像すると、貯金もなかなかできないので、不安がつきまとうこともあります。
両親の老後についても悩みがあります。私は一人っ子なので、もし両親が病気になったりした時、私が帰国して面倒を見なければならない場面が必ず来ます。そうした状況を考えると、安定した選択肢がないように感じ、将来に対する不安が強くなってしまって。現在の生活は、ある意味ですべてを投げ出しているような感覚もあり、研究も進まず、理想的なキャリアを築くことも難しいと感じます。未来について考えると、死後のことまで想像してしまうタイプなので、どんな道を選ぶべきかについては常に悩みますね。
研究者としての不安定な生活
TSUJI:ビザ取得についてもいろいろ考えました。選択肢はいくつかあって、私の場合、最も安定している方法は永住ビザを取得することだと思っています。ただ、そのためにはかなりの収入が必要で、また永住権を取る前に最低でも3年以上の就職ビザを取得しなければなりません。
私の場合、まだ研究を続けたいので、論文を書きたいという気持ちがあります。そのため、安定した収入を得るために必要なビザを取得するのは簡単ではない現実があるのです。最近は、1年間のビザを取得して、その期間内にどうしていくかを考えています。将来のことを踏まえて、ビザについても慎重に考えなければならないと思っています。
日本で生きていくための支え合い
TSUJI: 例えば、自国に戻ると、家族が最も重要な存在となります。しかし、留学生として異国で生活する場合、家族と離れて過ごすことになります。私の知人の中には家族が日本にいる人もいますが、私自身はそうではないので、家族以外の友人との関係を大切にしています。
病気にかかった時に支えてくれる友人や、経済的に助けてくれる友人がいることで、日本での生活が少しでも安心したものになるのかなと。そうした友人がいなければ、海外での生活はとても困難だと感じています。
SEKI:それは留学生によくある話ですよね。留学生や社会経験が少ない人をターゲットにした詐欺の話もよく聞きます。だからこそ、信頼できるネットワークを築いておくことが重要だと思います。
TSUJI:本当にその通りですよね。私はご近所さんに挨拶することも、自分の性格からするとあまり好きではないのですが、いざという時のために関係性を大切にしています。ご近所のカップルさんには、メッセージカードを交換してプレゼントを送ったり、現状はそういったつながりを大事にしています。
不確実な未来だからこそ、今を生きる
SEKI:博士課程の取得について考えると、自分の努力だけでは達成できないこともあると強く実感しています。自分がコントロールできない要素も多く、それらをどうにかしようと思っても、思い通りにはいかないことがある。だからこそ、将来どうなっているのか、さまざまな可能性を想像してしまいますが、例えばコロナのように予測できない事態も起こり得ます。
なので、遠い未来よりも今を大切にする方が大切なのかなと。過度に将来を心配すると、現在の生活にも悪影響が出てしまうので、あまり未来のことを心配せず、今をしっかり生きたいです。
TSUJI:未来に対するリスクはたしかにいろいろと考えられます。でも、今の生活が自分にとって理想的なので、この生活を大切にしなければいけないと思っています。未来には予測できないことがたくさんありますが、重要なのは、まず自分の生活をしっかりと築いていくこと。どんなことが起こっても、その時その時に向き合いながら、精神的に自分を鍛えていくことが大切だと感じています。


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