2026-05-29

【役割分担】「一人の時間」から「ふたりの生活」へ。共同生活の中での変化

プロフィール

右/TSUJさん(1994年生、レズビアン、大学院学生、中国出身)

左/SEKIさん(1997年生、バイセクシュアル、大学院学生、中国出身)

パートナーシップ 2020年~(2025年現在、5年目)

住まい 茨城県

利用制度 パートナーシップ制度 なし 公正証書:なし 緊急連絡先カード:あり(学校の緊急連絡先をお互いにしている、手作りのカードを持っている)

目次

「もうひとりの存在」と共に過ごすこと

TSUJI: 一緒に住むようになって、私自身かなり変わったと思います。もともと私は1人で過ごすことに慣れていて、日常的には友達と連絡を取り合うようなタイプだったんですが、共同生活になるとそうもいかなくて。当たり前ですけど、日々の生活の中に“もうひとりの存在”が自然と入ってくるんですよね。

最初は自分の時間を確保するのがなかなか難しくて、どうすればうまく過ごせるか、いろいろ工夫しました。例えば、「今日はこういう仕事をしていて、今は集中したい」というメモを書いたり、互いの状況を伝えるようにしていました。

それから、掃除のことでは結構すれ違いもあって。SEKIさんは家の中が散らかっているとすぐに気になってしまうタイプで、最初の頃は「どうしてそんなに怒ってるの?」と思うこともありました。私自身、あまり汚れに敏感な方ではなかったので、感覚の違いが大きかったんですよね。

感情をぶつけるのではなく対話する

TSUJI:事あるごとにSEKIさんはきちんと理由を話してくれて、私も「たしかに、それはちゃんとしないといけないな」って思うようになりました。お互いにただ感情をぶつけるのではなく、理解しようとする姿勢を持ち続けていました。

個人的に印象的だったのは、私がふと「これ、なんだか異性愛のカップルで、女性が男性の“雑さ”に悩まされてる話に似てるな」って思ってしまったことです。私の父もそういうタイプだったので、「私たちがそんな風になったら嫌だな」と思って……。だからこそ時間をかけてでも、お互いの違いを受け入れながら、少しずつ変わっていこうという気持ちは大事にしていました。

「完璧を求めない」小さな変化を大事にする

SEKI:家事については不安やストレスが出やすいというか。でも、当然ですが相手はロボットじゃないし、「設定を変えたら完璧にやってくれる」みたいな存在ではない。だからこそ、ちゃんと話し合って、小さな変化にも目を向けて、そこをきちんと褒めたり感謝したりすることが大事だなって思っています。

例えば、洗濯について。私たちはゆるく家事を分担していて、洗濯物を干したり取り出したりするのはTSUJIさんの担当だったんですけど、昔は洗った服がずっと洗濯機の中に入ったまま……ということがよくあって(笑)。 同じことで20回、30回とお願いした記憶があります。でも、少しずつその頻度が減っていって、「あ、やってくれてる」って気づく瞬間が増えていったんです。

一緒に暮らすって、最初から何も問題なくうまくいくものではなくて、お互いに少しずつ変わっていくこと、その積み重ねがすごく大事だと思っています。全部を一気に変えてほしいと期待するんじゃなくて、「少しでも変わってくれたら嬉しい」っていう気持ちで、できるだけ現実的な姿勢で向き合っていくこと。それが、私たちの関係にとってのすごく大事なスタンスかなと思っています。

text by Honoka Yamasaki / photo by Emi Yasuda / interview by みらいふ編集部
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