2024-06-19

【結婚式】これが家族だよって子どもたちに伝えたかった

プロフィール

左/小野春さん(50代、P、イラストレーター、東京都出身、NPO法人にじいろかぞく共同代表)

右/西川麻実さん(50代、Q、教育関係、神奈川県出身)

2004年頃~同居(2024年現在、約20年目)

東京都世田谷区

パートナーシップ制度 あり(2015年世田谷区・2023年ファミリーシップ制度、東京都
公正証書:なし 緊急連絡先カード:あり(QWRC

WHY? ~なぜそれをしようと思ったのですか?~

小野 2010年5月に結婚式をしました。この家族をあまりにも隠し隠しやっていることがすごく嫌だったのね。カミングアウトして叩かれたくはない。だけど、自分の家族にプライドを持てないような子どもに育てたくない。相反する気持ちを持っていました。せめて、この人と一緒に生きていく、これが家族だよっていうことをちゃんと子どもたちに宣言するために、結婚式をしようと思ったんです。あっちゃんは最初は「法的に結婚できないのに式だけするなんてウケる~、そんな意味のないバカバカしいことやってられるか」って感じでした。

HOW? ~どのようにしましたか?~

小野 私の意向をあっちゃんは理解できなくて、でも私がどうしてもやりたいと言っておる、と。「フルカミングアウトして、ご近所の人とかありとあらゆる人を呼んで、結婚式バーン披露宴パーン!ってやつをやるんだね?」みたいなことを言い出して、「ご近所の人なんて呼べるわけないだろ」って大げんかになって(笑)。じゃあ、ふたりきりのウェディング? さすがにそれは寂しいし、やっぱり子どもたちがいないととか、親しいお友だちには来てほしいとか、ちょっとずつ拡大して。最終的にあっちゃんが「わかった、それはつまり披露宴はやらずに結婚式の“式”の部分をやるってことだね」って整理してくれて、式場を探すことになりました。当時はモデルケースもなくて、結婚式場に「同性カップルですけど結婚式できますか」って手紙をいきなり送りつけたの。絶対やると言い出したのは私なのに、ビビリだから、怖くてぜんぜん動けなくて、あっちゃんが全部出してくれました。

~やってみてどうでしたか?~

小野 それまでは私、クローゼットだったのね。でも、結婚式をして、すごくオープンな気持ちになって、そこから変わっていったんだと思うんですよ。かなり弾みがついて、6月に「にじいろかぞく」を作った。あっちゃんも、「結婚式いいねー!」みたいになって、「LGBTも結婚式したい」のサイトとか、活動を始めたんですよ。私は個人的な話に終始してたんだけど、あっちゃんは結婚式をしてみて、同性婚の可能性などについて考えるようになっていきました。

西川 結婚制度を求めるアピールとしての結婚式、というイメージがありました。お金が動くところ、人が動く。結婚業界は冷え込んでいるから、同性婚マーケットがあった!となれば、そこに携わる人たちがみんな応援するようになる。応援すると、カップルたちの姿が見えてくる。見えてくると、世の中が変わることにつながっていくだろう、と思って。

text by Mami Hagiwara / photo by Emi Yasuda / interviewed by みらいふ編集部
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