プロフィール
左/小野春さん(50代、P、イラストレーター、東京都出身、NPO法人にじいろかぞく共同代表)
右/西川麻実さん(50代、Q、教育関係、神奈川県出身)
2004年頃~同居(2024年現在、約20年目)
東京都世田谷区
パートナーシップ制度 あり(2015年世田谷区・2023年ファミリーシップ制度、東京都)
公正証書:なし 緊急連絡先カード:あり(QWRC)
WHY? ~なぜそれをしようと思ったのですか?~
小野 隠しようがなかったんですよ。片方の子しかいなきゃ簡単だったんだけど、両方に子どもがいて、しかも同じ学年で、苗字は違うけど同じ住所に住んでる子たちが学校に通っている状態だったから。「ルームシェアってことにしとく?」みたいな、消極的な話し合いをして、学校には「ひとり親同士で一緒に住んでます」って言いました。
小学校時代は、実はけっこう苦しい時期もあって、次男と娘はきょうだいとして暮らしているから、すごく仲がいいんだけど、ラブラブだって噂を立てられた。お母さんがふたりだとはぜんぜん認識されてなくて、ただ「シングルマザー同士で同居している変な家」だと思われていたようです。子どもたちから親に話が伝わって、表立っては言われないんだけど、保護者会で妙な空気を感じて、学校に行きづらいって思ったこともありました。後ろ向きの姿勢をとったら、ますます行きづらくなってしまって。
HOW? ~どのようにしましたか?~
小野 学校にちゃんとカミングアウトしようってことになったのは2012年、中学に上がってから。学校の廊下にね、「セクシュアルマイノリティについて知りましょう」ってポスターが貼られてたんです。それってさ、言っていいってことだよね?みたいになって。ポスター掲示するぐらいだから拒否できないだろうと思ったのね。
西川 子どもが小学生の頃に結婚式をして、それからじょじょに広げていきたい気持ちになっていきました。子どもが中学生になって、切り替わりの時期だったので、ちょっと言っておこうかな、と。担任面談の際、「何か言いたことありませんか」と言われたときに、「実は……」と話しました。
~やってみてどうでしたか?~
西川 東日本大震災の後で、緊急連絡先のことなどもあったので、言っておいてよかったと思いましたね。
小野 最初は、個人でできることからやろうって考えていたけど、いくらやってても壁にぶつかる。例えば、書類に「父母」という欄がある、とか。自尊心が傷つけられて、まるで悪いことをしてるみたいな気がするし、弱虫で負けてるような気もしたのね。おかしくない?と思い始めて、社会を変えるしかない!と、パートナーシップや訴訟に関わるようになっていきました。


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