プロフィール
右/長山さん(39歳、Q?or L、会社員、高知県出身)
左/中才さん(36歳、Q or L、会社員、兵庫県出身)
2017年~(2024年現在、7年目)
首都圏
WHY? ~なぜそれをしようと思ったのですか?~
長山 きっかけは、職場にゲイだと思われている人がいて、休憩時間にその人の噂話が出たんですね。本人がいないところでネガティブなことが話されるのを聞きたくなかったんです。それでとっさに、「私もパートナーが女性なんですよ〜」と、自分を守るために話しました。
中才 「組合役員をやってみない?」というお誘いをいただいたのですが、勤め先でパートナーが家族として認められないという自分の抱えている困り事や怒りを押し隠した状態で、組合員の悩みや困り事を解決するために活動するのは精神的に厳しいなという思いがありました。
HOW? ~どのようにしましたか?~
中才 同期に組合役員がいて、彼が組合活動をしている姿が本当に真剣そのもので。それまではあまり関わりのない人だったのですが、彼なら信頼できると思い、役員を引き受けた際にカミングアウトしました。「伝えてくれてありがとう。俺もこの件は組合として取り組まないといけないテーマだと思っている」と真摯に答えてもらい、とても安心しましたね。その後、組合役員の仲間にもカミングアウトしました。
長山 中才がコロナになったときに上司にもカミングアウトしました。実際にどう思われているかはわからないけど、それからは何かと話が通じやすく、助けてもらいやすくなったように感じています。
SO WHAT? ~やってみてどうでしたか?~
長山 会社でも、自分が不快なことを言われない環境を作る、不穏な展開は芽のうちに摘まないと!と思います。
中才 よかった点は、味方になってくれる人たちが身近にいたことです。反省点は、組合を通じて会社との交渉中に感情的になってしまったことですかね(笑)。ただ、最終的には、こちらがそれだけ真剣なんだという受け止めをしてもらったと感じています。会社に対してはカミングアウトしていないのですが、感情的になった私を見て、彼女は当事者なのでは?と思った役員が「社内に当事者がいるなら会社として取り組むべきだ」と人事部へ言ってくれたそうです。
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