プロフィール
左/藤井美由紀さん(49歳、レズビアン、会社員(通信業)、福岡県出身)
右/福田理恵さん(50歳、レズビアン、会社員(金融業)、兵庫県出身)
パートナーシップ 2014年~(2024年現在、11年目)
住まい 東京都
利用制度 パートナーシップ制度 なし(陳情中) 公正証書:あり(遺言・任意後見・パートナーシップ契約) 緊急連絡先カード:あり(NPO法人パープルハンズ)
きっかけは自分の思いだったり、引越しだったり
みゆき:わたしは東京に遊びに来てる兄に対面で女性とつきあってることを伝えた。わたしは結構クローゼットで秘密にしていて、そうすると何年かに1度、うそをつき続けていたくないという思いが波のように押し寄せてくる。
りえ:ふたりで住み始めた1年後に、姉が同じマンションに引っ越してきたことがきっかけ。姉は20代の時にカミングアウトして拒絶されてから疎遠でした。
きょうだいに伝えることから、親へ
みゆき:ふたりがつきあってから、すぐの頃、兄に本当の自分を知ってほしいと思って伝えた。「女性とつきあっていて、りえという人がいます」、兄は「よかったやん」って。そうしたら、母にも本当のことを言わないとなって、次の日に母にも伝えて。「みゆきが幸せならそれでいい。親は子どもの幸せを願うものよ」と母は亡くなりましたけれど、偏見があまりない人で、「でもお父さんにだけは言わないように」と言われて、父には言ってない。
わたしは父親からかなり溺愛されてたから、ショックを受けさせたくなかったし、嫌われたくなかったというのがあって本当のことは言えなかった。亡くなる間際にずっとそばにいて伝えたい気持ちはあったけれど、父のしんどい時にそれは言えなかったです。
りえ:姉が近くに引っ越してくると言った時に、わたしには一緒にここで暮らしている人がいて、結婚と同じだから、昔みたいに拒絶したり、傷つけることを言ったりしたら絶縁するよと言って。その時に前のことも謝ってもらって。ふたりの暮らしが結婚と同じと周りの人に伝えたのが初めてでした。
去年、長期出張でアメリカにいた時に、みゆきがアメリカに来て結婚式を挙げ法律婚をしたので、それを姉に言うと、姉が父親にも伝えていて。元々ふたりが一緒に住んでいるのは父も知っていて、ただふたりの関係性のことは何も言ってなかった。その時初めて、父は、わたしが女性を好きでアメリカで結婚したことも知った。
うそをつかなくていい、気楽になった
みゆき:兄と母にカミングアウトして、一緒に住んでいることも知っているし、うそを言わなくていいし気楽になった。実家に一緒に帰った時には二人の娘が帰ってきたと迎えてくれて。それが当たり前になった感じ。
りえ:隠さなくていいのは、心理的負担がなくていい。知ってもらってホッとしたかな。うそをつかなくていいから。いつか言わなきゃいけないとは思っていても、80歳の男性がわかるかなぁとか、これから何年生きるかわからない父にショックを与えていいのかなと葛藤があった。言いたいけど言わないでおこうかなって。母にもみゆきのことを心の中では伝えたかったけれど、伝えられずに2015年に亡くなりました。


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