プロフィール
光枝さん(49歳、パンセク→レズビアン→だけど特定したくない、美容師、東京都出身)
あきさん(44歳、ノンバイナリー、フリーランス、神奈川県出身)
パートナーシップ 2003年~(2025年現在、22年目)
住まい 東京都
利用制度 パートナーシップ制度 あり(2015年 世田谷区、2022年 東京都) 緊急連絡先カード:あり
不受理になることをわかって婚姻届を提出
ーお2人は以前、婚姻届を提出した経験があると伺いました。
光枝:そうなんです。平成31年(2019年)、同性婚訴訟に取り組んでいる方や原告の方とともに、世田谷区内で「こうした制度を必要としている人たちがいる」というアクションとして婚姻届を提出しました。不受理になることはわかっていましたが、声を届けるための第一歩として提出しに行きました。
あき:話を聞いた時は、わかった!よし!やるぞ!と思いました。
ー実際に婚姻届を記入してみてどうでしたか?
光枝:ちょっと嬉しかったけど、すごく緊張した。緊張のあまり婚姻届4枚分くらい書き直しました(笑)。あとは「夫」を「妻」に直すなどもしました。
あき:アクションの時は、結婚後の苗字は自分の苗字に思い入れがなかったので、みー(光枝)の苗字にしました。もし、本当に結婚できるようになったら、今は変えるか悩む。その時は話し合おうってなりました。
「おめでとうございます」3日間だけの婚姻関係
ー自身で書いた婚姻届を提出した時、どのような気持ちになりましたか?
光枝:提出した時に「おめでとうございます」と言われました。おそらく、外部から雇われた職員さんが義務的におっしゃっていたのだと思いますが、正直、嬉しかったです。通常であればそのまま婚姻関係に進む場面ですが、私たちは土日を挟んで3日だけの「婦婦」関係。特別な時間を味わえた気がします。
その後、「不受理になりました」という連絡が届き、「大丈夫です。取りに行きます」と返答しました。不受理証明書を受け取りに行った時、窓口の方がとても申し訳なさそうに対応してくださったのを覚えています。
ー不受理証明書を受け取った時の気持ちは?
光枝:結果は予想していたので、それほど落ち込みませんでした。ただ、証明書に記載されていた「同性同士の婚姻は不適法」という言葉には、ずっしり来ましたね。「何がダメなんだろう。同じはずなのに」という気持ちが湧いてきました。
あき:ふうふ終わっちゃったねー、またいつかだね、と言って美味しいものを食べて帰りました。
法的保証がない関係性
ーやはり、同性婚が認められないことに対する不安は今でもありますか?
光枝:私たちは家族として生活しているけれど、どこか薄っぺらい感覚がある。確信をもてない部分もあって、まだ完全な安心感は得られていないのかもしれません。法律的な保証がない不安定な関係であることを考えると、将来何か問題が起きた時に本当に大丈夫なのだろうかという不安はあります。
友人カップルを含む原告の方々や、弁護団の皆様は、人生をかけて闘ってくださっています。本当に歴史に残る闘いです。当事者のひとりとして、全身全霊で応援しています!


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