2025-05-21

【ふたりで賃貸】同居人ではなくパートナーとして生活を始める

プロフィール

光枝さん(49歳、パンセク→レズビアン→だけど特定したくない、美容師、東京都出身)
 パートナー/あきさん(44歳、ノンバイナリー、フリーランス、神奈川県出身)

パートナーシップ 2003年~(2025年現在、22年目)

住まい 東京都

利用制度 パートナーシップ制度 あり(2015年 世田谷区、2022年 東京都) 緊急連絡先カード:あり

目次

思い切って不動産にカミングアウト

ー15年ほど同棲されている2人ですが、どのように住まいを探しましたか?

光枝:最初は「ルームシェア」として部屋を借りることになったんです。友人同士の入居ではないので、正直、ちょっと嫌だなと思いつつ、他に方法もわからなかったし、不動産会社の方に「ルームシェアになりますね」と言われたので。同棲する予定だったのでカップルであることは伝えた方がいいと思いましたが、それだと不動産契約がスムーズにいかない可能性があったので隠すことにしました。

ですが、現在の住まいの時は、審査が通って契約のタイミングで思い切って「実は同性のパートナーと住む予定なんです」と伝えました。パートナーシップ証明書を提出したら、世田谷区のパートナーシップ制度自体のことを知らなかったようで驚いていました。でも、最終的には「最初から教えていただければよかったのに」と言ってくれて、大家さんにも確認を取ってもらい「全く問題ありませんよ」と言ってもらえました。

続き柄を「パートナー」と記載

ー書類上の手続きで不便に感じたことはありますか?

光枝:特に同性カップルがゆえに提出しなければならない書類はなかったのですが、一緒に住む人の続き柄をどう書けばいいか迷ってしまいました。不動産会社の方からも「どう表記すればいいですか?」と聞かれて、「パートナー」という言葉しか思いつかなくて。

「同居人」という表現もありますが、抵抗感がありました。私の変なこだわりなのかもしれませんが、「同居人」という言葉で完結したくなかった。なので、「パートナーでお願いします」と伝えました。

その後、更新手続きが進むなかで、住民票の続柄にあわせて「縁故者」としました。ですが、私が世帯主になっているので、次回の更新ではあきを「妻(未届)」と書きたいです。特に世田谷区であれば、そうした対応も可能なのではないかと思います。

いち早くパートナーシップ制度を導入した世田谷区

光枝:まだ「家を買う」という選択肢は現実的ではありません。ですが、仕事ができなくなった後のことまで考えると、生活の不安がどうしても頭をよぎります。今はとにかく、今の生活を維持したいという気持ちが強いです。

世田谷区に住み続けたいと思っていて、ここから離れるのは考えづらいですね。一緒にパートナーシップ制度導入に向けた活動もしていたので、きっとこの地域に対する愛着が強まっているのでしょう。

知り合いのカップルさんには、家を購入するために世田谷区を離れた人もいます。ただ、一緒に活動してきたカップルさんの多くは、ここに住み続けている印象があります。私自身も、まだこの場所で暮らしを続けたいな。

text&interview:Honoka Yamasaki / photo:Emi Yasuda / みらいふ編集部

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