2024-06-05

【ふたり子育て】ふたりママの妊活と子育て

プロフィール

右/青山真侑さん(51歳、 L、会社員、神奈川県出身、NPO法人にじいろかぞく共同代表)

左/yadiさん(60歳、 L、会社員、東京都出身)

1998年~同居(2024年現在、26年目)

東京都

パートナーシップ制度:あり(2022年パートナーシップ制度、東京都
遺言・医療についての意志表示書:あり 緊急連絡先カード:なし(双方の会社へのパートナーとしての届け出あり)

WHY? ~なぜそれをしようと思ったのですか?~

まゆ セクシュアリティを自覚する前から、子どもを産みたいなと思っていた気がします。でも当時は「そのためには結婚しなくちゃいけない」というのがセットになっててイヤだったな。10代の自分にとっては、まずは「Lとして生きていきたい」っていうのがあって、遠い目標として「子どもをもつ」というのがありました。

今思うと『女を愛する女たちの物語』に、同性カップルに育てられている子どものインタビューが載っていたんですよ。子ども側から見たお母さんたちの談話。それを読んでいなかったら、子どもをもつことをリアルにはとらえてなかったかもしれないです。

子どもをもつという夢を思い出したのは、仕事の成果が上がって、楽しいぞどんどん働けるぞーと感じているタイミングでした。でも、「楽しい」だけでは仕事を継続していくモチベーションが維持できないって気も、うっすらしていて。何かもう少し責任を背負ってみたくなった。ハードな労働をするとき、自分のためだけだとがんばり続けられないな、もう1本つっかえ棒が欲しいな、と。昔の男性が「結婚して家族を持って一人前」みたいに言われていたのは、こういうことだったのかな?ってちょっと考えました。

HOW? ~どのようにしましたか?~

まゆ 「子どもを作るなら、将来、父親の人となりなどのエピソードをその子に話してあげたい」というのがyadiの希望だったんです。それなら、精子バンクを使うんじゃなくて、知り合いからの提供を模索してみようかなと。

BBSで「私の産む子どものお父さんになってくれる人」と募集して、何人かの方と知り合い、友だちになるところから始めました。子どもの生物学的な父親と母親として、一生のおつきあいをしていくわけなので、コミュニケーションがとれる人、尊敬できる、好きになれる人がいいなと思いました。お互いに合意して、セルフ人工授精を始めるまでに3年。授かるまでに3年。時間がかかりましたし、途中、もう授からないんじゃないか、夢を追いかけてもムダなんじゃないかと絶望したこともあったけど、本当によかったです。

~やってみてどうでしたか?~

まゆ 子どもを産んで戸籍上は私はシングルマザーですが、実際にはふたりママ。事実婚&共働き夫婦の子育てとだいたい同じ状況です。

子どもの幼児期は、カミングアウトしていなかったこともあって七転八倒したけど、小学校に入り、コロナをきっかけに私の仕事がテレワーク中心に移行したこともあって、子どもを育てる環境としてはよかったんじゃないかな。

今、子どもは思春期に入って、いろいろ難しいことを考えたり、学校の人間関係に悩んだりしているみたいだけど、煮つまるとだいたい私に相談してきます。「私は家庭内スクールカウンセラーかしら」と思うくらい。

相方相手にはそういう相談はしなくて、でも気に入った音楽や映画については、お互いに教えあってるみたい。仲良しです。動画配信サービスで怖い映画を観るときは、「yadiちゃんそばにいて!」ってお願いして、隣に座った相方にくっつきながら観てます(笑)。

あと、最近yadiの料理の腕前がハイレベルだということに気づいたらしくて「yadiは料理の天才だよね!」って毎日褒めたたえながら食べてますね。「今、おれの楽しみは音楽を聴くことと、ご飯を食べることだ」って。10歳過ぎるくらいまでは、ひとから心配されるほど偏食だったんですが、今は出されたものはなんでもよく食べる、食べるのが大好きな子になりました。

もちろんギスギスすることもあるけど、基本的には3人ともよくしゃべる、仲良し家族かな。家の中では、リビングのそれぞれの場所で、本を読んだりYouTubeを観たり仕事したり勉強したり、バラバラに過ごしてることが多いです。

家庭内で子どもだけ性別が違うので「パパがいなくて大丈夫?」と言われることもありますが、それを見越して私自身も今ドキの性教育を勉強したり、子どもには早め早めに知識を伝えたり。あと、親相手には相談しにくいデリケートな相談ごとが発生したときのために、子父さんや友人男性とむすこのLINEをつないであります。いまのところは特にないみたいだけど、これからはきっと、あるかもですね? 子どもの成長に従って距離を調整しながら、見守っていきたいと思っています。

text by Mami Hagiwara / photo by Emi Yasuda / interviewed by みらいふ編集部
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