2024-04-17

「子どもをふたりで育てます」【地域でのカミングアウト】

プロフィール

右/青山真侑さん(51歳、 L、会社員、神奈川県出身、にじいろかぞく共同代表)

左/yadiさん(60歳、 L、会社員、東京都出身)

1998年~同居(2024年現在、26年目)

東京都

パートナーシップ制度:あり(2022年、東京都
遺言・医療についての意志表示書:あり 緊急連絡先カード:なし(双方の会社へのパートナーとしての届け出あり)

WHY? ~なぜそれをしようと思ったのですか?~

まゆ 住んでいる人みんなが交流のあるマンションなので、知っておいてもらいたかったんです。

yadi 同じマンションの人たちとは、家を造るというプロジェクトを一緒に進める仲間でした。新居に引っ越す前に、お互いの部屋を内見してたりして。最初から「カップルです」と言ったわけではなかったんですが、「今までもこのふたりで暮らしてきて、新居にも一緒に住みます」と伝えていました。設計士さんには、間取りを決める都合で、カミングアウトしました。

HOW? ~どのようにしましたか?~

まゆ むすこが生まれたとき、マンションの住人全員に「私が産みます。だれかと結婚する予定はありません。yadiさんとふたりで育てていきます。これからもよろしくお願いします」っていうメールを一斉送信しました。「まゆyadiファミリーおめでとうございます、お子さんが生まれるのが楽しみですね!」って返信をくれた人もいるし、「ん? どういうこと?」ってなった年配の方もいました(笑)。

SO WHAT? ~やってみてどうでしたか?~

まゆ 子どもが保育園の頃に、渋谷区・世田谷区で同性パートナーシップ条例が始まって、ニュースや新聞で報道されて。それを見た人たちが、私たちのことを「ああこれかぁ」って思ってくれたみたいです。社会的に認知されたことで、いろいろやりやすくなったね。

yadi それ以前から、周りの人たちは、「両親」として私たちが力を合わせて子どもを育ててるところを見ていたので。「男女のご夫婦と何も変わらないな」ということが伝わっていたんだとも思います。

まゆ 同じマンションに住む子どもたちで通う登校班に、むすこも当然混ざっていったし。子どもがカギをなくしたときは、ほかのおうちが保護してくれたり。逆に、ほかのおうちの子がピンチになっていたら助けたり。ふつうのマンションよりもちょっと距離の近い暮らしができるのは、カミングアウトしたからかなって思います。

text by Mami Hagiwara / photo by Emi Yasuda / interviewed by みらいふ編集部
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