プロフィール
右/きくみさん(55歳、レズビアン、NPO法人プライドハウス東京勤務、群馬県出身、日本虹色文化クラブ主宰)
左/ようこさん(56歳、レズビアン、会社員、大阪府出身)
パートナーシップ 2008年~(2025年現在、17年目)
住まい 埼玉県
利用制度 養子縁組 緊急連絡先カード:あり(NPO法人パープルハンズ発行)
つきあい始めた頃のことを教えて下さい
ようこ:私は、きくみちゃんとつきあって最初の頃、お互いが不機嫌な時、シリアスな話題になった時などにうまくコミュニケーションできなかった。感情的に色々ぶつけられると、私は黙っちゃう。言語化するのに時間がかかるタイプで、シューンと閉じちゃう。きくみちゃんは感情をすぐ出すタイプ。思ったことをポンポン言うだけ。後からわかったけれど、私はそれにすべて応えなくてはと考えてしまうから、何か言われた時に「だったらもういいよ」となってしまう。それで前につきあった人とも失敗している。感情の出し方や表現がうまくできず「こんなんだったら、もう出ていく」みたいな気持ちになっちゃった時もあった。話し合いができないから、当然相手が何を考えているのかもわからなくて。
きくみ:私はこう見えて体力があまりなくて、夜しっかり眠れないのが3日も続くと、体調が悪くなり、口唇ヘルペスができてしまう。よく眠れることがすごく重要。ようこちゃんとの関係で不安があったら、夜悶々として眠れなくなって、仕事のパフォーマンスに響く。仕事はたいてい派遣や契約社員だったから、いつ切られるかわからず、仕事が安定していなければ、恋愛どころではないという思いがあったから。
どう軌道修正していったのですか
きくみ:「不満があるなら、言葉で表現してほしい。長時間、不機嫌で黙っているのはやめてほしい。それにつきあっていけるほど余裕のある人間ではありません」と伝えて、「でも、ようこちゃんは、思ったことをポンポン言われちゃうとイヤなんだよね」と話し合っていった。
ようこ:私は生まれてから大学まで関西に住んでいたので「これは、良かったね」と言ってる人が、本気でそれを言ってるのか考えてしまう。その裏に何かあると考えてしまうところがあって。無神経にポンポン言われると別のメッセージを受け取ってしまうから、そこは丁寧に言葉にしてほしいと伝えました。そんなぶつかりが何度かあって、だんだん分かりあえてきたかな。
私はここまで言われるとイヤな気持ちになるとか、きくみちゃんはこういう風に言ってるけど全然裏がない、とかだんだんすり合わせて、この言い方ならうまくいくとかわかってきた。最近はぶつかることはなくなってきたね。
今は、どう感じていますか
ようこ:そういうことがあったけれど、きくみちゃんと出会った日から、一緒にいて毎日が楽しい。自分は長い間1人暮らしで、それに慣れていたから同居はどうなることかと思ったけれど、ほんとに一緒にいて楽しい。ま、時々はぶつかるけれどね。一緒にご飯を食べたり、散歩に行ったり、朝起きて「おはよう」と言うとか、テレビを見ながら感じたことをあーだこーだ言うのとか、その全部が楽しい。2人で暮らすって、こんなに楽しいことなのかと思う。
結婚したくない人、したい人、色々いるから、どれがいいとは言えないけれど、自分にとっては誰かと一緒に生きていくほうが、ずっと楽しいし、それができて本当に良かったです。
きくみ:うんうん、うん。~微笑み~


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