プロフィール
左/きくみさん(55歳、レズビアン、NPO法人プライドハウス東京勤務、群馬県出身、日本虹色文化クラブ主宰)
右/ようこさん(56歳、レズビアン、会社員、大阪府出身)
パートナーシップ 2008年~(2025年現在、17年目)
住まい 埼玉県児玉郡
利用制度 緊急連絡先カード:あり(NPO法人パープルハンズ発行)
スピーチコンテストに出たきっかけは何ですか
ようこ:コロナ禍で対面のイベントがない2020年に「東京レインボートーストマスターズクラブ」に入ったのがきっかけ。入会して1年半くらいの時に「スピーチコンテストに挑戦してみたら?」と言われて、ネタを考えていた時に、きくみちゃんから聞いた話がおもしろいかもと思って、組み立てました。テーマはLGBTQ+のことがいいとは思っていたけれど、その話をどう調理して出すか。性的マイノリティのことを特殊な人ではなく、もっと普遍的な話として伝えたい、という思いがありました。
きくみ:私が「LGBTQ+とは?」というイベントで当事者としてプレゼンした時に、高校生から「普通だったら良かったのにと思ったことはありますか」と聞かれて、うまく答えられなかったことを、うまく答えられなかったことを、ようこちゃんに話したんです。
ようこ:この質問から「自分だったらどんな風に答えただろう」と考えたことがスピーチのテーマを考えるきっかけになりました。
その内容を聞かせてください
ようこ:スピーチのタイトルは「普通の人々」。その冒頭「私には一緒になって15年の妻、女性のパートナーがいます」と伝え、普通の基準は人や家庭、時代によって異なることを話した。「誰にでも少数派の一面があるはず」と「目玉焼きにかけるのは、塩こしょうか、お醤油か、ソースか、ハラペーニョソースか」。「自分の普通と隣の人の普通は、違っているかもしれない」「他の人の普通に目をむけてみては?」とつなげました。
LGBTQ+とは違うマイノリティ性を持っている人が、それを素直に話せないというスピーチの感想も。例えば、子どもさんの障害を話せないとか、周りの子と違って普通じゃないと思われた時の孤独感の話もあって、共通する感情として伝わったんだと思いました。
きくみ:他にも、女性としての生きづらさを感じて孤独だったこととか、結婚していないこともあったよね。
スピーチコンテストに参加してみて、どうでしたか
ようこ:スピーチの「普通じゃない」と言われた経験が多くの人の心に響いたみたいで、すごく良かったと言われました。LGBTQ+の話だけど、みんな誰もがマイノリティ性を持っているところにつなげられたのが良かったのかもしれないですね。性的マイノリティのLGBTQ+を特別視するのではなく、誰もが持つマイノリティ性の1つなんだよと気づいてほしいのです。
きくみ:そのためにLGBTQ+じゃなくて、SOGIという言い方がもっと浸透して定着したらいいなぁ。
ようこ:SOGIという考え方だと、マイノリティとマジョリティではなく、性自認と性的指向を私たち全員を対象として、もっとフラットに考えられるからね。マジョリティは大抵マイノリティの課題になんかピンとこない。私自身も別のトピックでは、自分のマジョリティ性に気づいてないこともいっぱいあるはずだから、そこに気づく視点を自分も養わなくてはと思ってます。日本では多様性や多文化みたいなものを感じる場面も少ない気がする。
きくみ:でもね、今住んでいるのは、5900世帯の小さな町だけど、住民登録している外国人は3%。スーパーやドラッグストアに行けば外国語が聞こえてくる、日本生まれではなさそうな人は常にいるんですよね。ほんと、常にいます。私たち2人に対する周りの反応と同じように、日本もかなりの速さで大きく変わりつつあると実感しています。
ようこさんのスピーチコンテストのYouTube


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