プロフィール
左/井上 ひとみさん(45歳、レズビアン、獣医師、京都府出身、特定非営利活動法人カラフルブランケッツ理事長)
右/瓜本 淳子さん(45歳、レズビアン、動物看護師、大阪府出身、特定非営利活動法人カラフルブランケッツ副理事長)
パートナーシップ 2011年~(2025年現在、14年目)
住まい 大阪府大阪市住之江区
利用制度 パートナーシップ制度:あり(2018年 大阪市 第一号) 公正証書:あり(遺言) 緊急連絡先カード:あり
レインボーフェスタ!で公開結婚式を挙げる
ひとみ:じゅんと付き合ってからは、LGBTQのコミュニティ内で知り合った人には私たちの関係性を公表していました。ですが、日常生活ではずっと言えないままで。カミングアウトしようと決心したのは、2015年のレインボーフェスタ!で、レズビアンカップルの公開結婚式をやりたいと声をかけていただいたことがきっかけです。
私がレズビアンだと気づいたのは高校3年生。当時住んでいた京都には自分以外にレズビアンはいないだろうと思っていました。なので、私たちが結婚式を挙げることで、新宿二丁目やテレビの中だけではなくて、身近にも当事者はいるということを知ってもらうことは大きな意味があるのではないかと思って。それで結婚式を挙げることを決意しました。
動物病院の院長の一言に背中を押される
ひとみ:ただ、結婚式を挙げるという決意をするには勇気が必要でした。動物病院を開業しているので、もしカミングアウトすることで通ってくださる飼い主さんに「気持ち悪いし行くのやめよう」なんて言われたら病院が潰れちゃうと思って、なかなかできなかったんです。
ですが、そのことを院長に相談すると、「そんなこと言う飼い主さんには、うちの動物病院には来てもらわなくて結構。結婚式をやりたいなら、そんな人には構わずやったらいい。」と言ってくれたんですよ。まさかそんな風に言ってくれるとは予想していなかったので、すごく嬉しかったです。
身近に当事者がいることを伝えたい
ひとみ:院長の一言で心配していた問題がクリアされ、結婚式を挙げることを決心できました。友人・知人に「今度同性パートナーと結婚式を挙げることになった」と伝え、Facebookにも投稿したところ、ほとんどの人が心から祝福してくれました。
親にはまだカミングアウトをしていなかったので、結婚式を挙げる前に挨拶に行こうと思っていました。ですが、レインボーフェスタ!のSNSの投稿を見かけて知っていたようです。なので慌てて2人で挨拶に行きました。親は「一生一緒にいてくれる人ができて安心した」と言ってくれました。
ただ、中にはネガティブな反応を示す人もいて。大人になってから大学時代の集まりがあり、男性の先輩にレズビアンであることを打ち明けると「なんかショックやわー」と言われました。後にうちの院長に「井上さん頭大丈夫か?」といった内容の年賀状を送ってきました。その人とは縁を切ろうと思いましたね。
淳子:私は結婚式前日に親に伝えました。パートナーが同性であることよりも、結婚式の前日に言われたら着て行く服がないというようなことを言っていて、同性と結婚式を挙げるということをわかっているのかな?とこちらが心配になるくらいでした(笑)。写真も親戚みんなに見せて自慢してくれたり、私が幸せだったらそれで良いというスタンスでいてくれています。


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