2026-07-10

どこにでもいる1人の人として:仕事とセクシュアリティと趣味をバランスよく

プロフィール

やぶさん( 39歳、 バイセクシュアル、 精神保健福祉士(精神障害者福祉の事業所)、神奈川県出身)

住まい 東京都23区・1人暮らし・相続したマンション

カミングアウト状況 親せき(おじ、おば、いとこ)、職場(同僚、採用面接時)、セクシュアルマイノリティ以外の友人(大学の友人)、よく利用する店(美容師)、医療機関(婦人科)、同業者(社会福祉分野)

趣味 舞台鑑賞、旅行、お酒、キャンプ

「どこにでもいる1人の人であるという風に見てもらいたい」。そう語るやぶさんは、現在、精神保健福祉士として働きながら、セクシュアルマイノリティ当事者としての活動にも積極的に参加しています。自身のセクシュアリティを隠さず、オープンにすることで、「生きやすさ」を追求するやぶさんの考えに迫ります。

目次

住まいや暮らし方について

現在~未来の「住」

現在は、相続したマンションに住んでいます 。8年半居住。間取りは2DKで1人暮らしです 。

将来は、健康や経済的に切迫した問題がなければ、今のままが良いと考えています 。ただ、周りに坂が多く店も少し離れているので、高齢になったり身体が不自由になったりしたら、転居することもあるかもしれません。

地域とのつながり

同じマンションの人も挨拶程度でつながりはなく、こちらが何号室の人で1人暮らしということも知らないのではと思います。管理人さんが変わったら、急病や災害時などマズイとは思いますが、かといって近所の人と関わるきっかけもありません。

パートナーが出来て一緒に住むなどがあれば近隣に挨拶に行くと思いますが、1人暮らしだと、地域とつながるのは難しいと感じています 。

人とのつながり

親せきとはカミングアウトをしていて関係良好

親せきの中では、おじ・おば夫婦ともう1人のおば(いずれも60代)、そしていとこ(5歳くらい下)にカミングアウトしています。

普段の交流は、祖母の家が近いため年に数回会う程度ですが、親せきとは良好な関係を築いています。

実際のカミングアウトの様子

おじ・おば夫婦ともう1人のおばには、数年前に親が亡くなった後、「自分のことを知っていて欲しい」という思いからカミングアウトしました。最初にカミングアウトした時は、見捨てられたら困るという不安から緊張しました。

対面で「私、同性が好きで…」という感じで言いました。おじ・おば夫婦は海外にいることも長かったので、「そうなんだね」って前向きな反応でした。

もう1人のおばに関しては、私の家におばが来た時に本棚にセクマイの本を置いていたので、それを見て「あっ」て思ってたらしいのですが、その時は特に何にもなくて。その後に「私、結婚とかしない。同性が好きで…」というような話をした時に、「実は本棚に本があったのを見つけて」と言われました。「でも、あなたが幸せならいいんじゃない?」って言われました。

専門職のいとこには、10年ほど前に理解を深めてもらいたいという思いからカミングアウトしています。「同性が好き」という感じで、メールで伝えました。

友人関係でのカミングアウト

大学時代はセクマイのインカレサークル(インターカレッジ・サークルとも呼ばれ、複数の大学の学生が参加できる)に所属していました。現在そのサークルはもうありませんが、今でもつながっています。

大学時代の友人はそのまま趣味が共通のため、カミングアウトをした上で、交流があります。友人関係では普段はセクシュアリティを意識することはありませんが、時々活動の話もしています。

コミュニティとのつながりー自分のため、そしてピアとしての活動

社会人になった後は、個人でコミュニティでの勉強会(医療や福祉とセクマイ)やパレードなどに参加しました。

現在はセクマイ女性支援団体でスタッフとして活動しており、今後も関わっていく予定です。

私がコミュニティに参加するのは、自分のためと、同じように苦しんでいる人のためにピア(英語のpeer、同じ立場や仲間という意味がある)として活動したいという思いがあるからです。例えば、支援団体でピアプログラムをやったり、同性婚訴訟を支援する活動にも関わり、裁判の傍聴やSNSでの情報発信を行っています。

それ以外では、ごくたまに新宿2丁目のバーにも行きます。何となく飲みたいなと思った時、普段とは違う人と関わりたい時です。

仕事ーセクシュアリティで採用されないなら縁がないだけ

専門職のため、職業を選ぶ上でセクシュアリティの影響はほぼありません。

以前はセクシュアリティを伝えずに働く中で、身近にいると思わないゆえに揶揄されて、嫌な思いもしました。数年前から、応募書類に活動していること、自分も当事者であるということを書くようになりました。

それは、自分の中で活動のウェイトが大きくなってきたので、仕事以外でも社会的にこういった活動をしてます、と自己PRとして書きたいと思ったからです。応募書類でカミングアウトをしていることになるため、そこで落とされるならご縁がなかったと思っています。

将来に向けて

1人でいるとしたらの不安に対策する

1人でいるとしたら自分の健康とかお金のことです。

そのため、健康診断は必ず受ける、資産運用をどうするか考える、生命保険や医療保険にも入るなど、自分なりに備えはしているつもりです。

仕事と「活動」と「趣味」のライフ・バランス

仕事と活動と趣味がバランス良くできるようにしていきたいと思っています。

仕事は、生活があるので外せないもので、その割合は時と場合によって変わります。仕事が忙しい時はウェイトが大きくなるし、落ち着いている時は活動や趣味もできます。

誰と暮らすかのイメージ

子どもをもつといったライフプランは想定していません。

でも、ひとりで生きていくと決めているわけではないので、波長の合う方とご縁があるなら、パートナーはほしいと思っています。

ライフプランー今の延長が将来

昔から、将来を具体的にイメージすることが苦手でした。小・中学校のときは、漠然と将来は、仕事をして結婚するんだろうな、くらいには思っていましたが、具体的な年齢とかは全くイメージできていませんでした。

「今の延長が、将来だ」と思っているので、将来について何か特別なことを考えているわけではありません。リタイアした後のことはまだ分かりませんが、今の活動やコミュニティとのつながりを大切にしていきたいと思っています。

やぶさんからのメッセージ

原稿待ち(100-200字)

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text:Yabu / photo:ご本人提供 / collage : Emi Yasuda / みらいふ編集部

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