プロフィール
たいぞーさん(49歳、レズビアン、WEB制作職(IT関連会社)、東京都豊島区出身)
住まい 東京都豊島区・1人暮らし・賃貸住宅
カミングアウト状況 職場(同じ部署内の上司や同僚)、セクシュアルマイノリティ以外の友人
趣味 漫画を読む、野球、キックボクシング
住まいや暮らし方について
賃貸派!
マンションを購入しようとしたことがあります。しかし、これまた地元で新しくできたマンションを見に行ったため、金額で折り合いがつかず断念しました。都心の新築マンションは高すぎます!。今は「他の土地に住みたい妄想」があるため購入は考えていません。
暮らし方ー地元で独立、ルームシェアを経て、現在
生まれたときから地元にずっと住み続けています。
都心で便利なことと、勝手知ったる「オラが街」なため、あまり別の場所に住むメリットがなかったのが理由です。
過去に10年ほど友人とルームシェアをしていました。もともと1人暮らしだったのですが、実家に居づらくなったセクマイの友人が入り浸っており、半分住んでいる状態でした。1Kの家で2人で住んでいるのは、それぞれのプライバシー面でもストレスがあったので、家の更新のタイミングで2人で住める物件を探し住みました。
1人暮らしの時は狭い1Kを選択していましたが、食事を居室でするのが嫌だったりしたので2人で住むことで広い家(2DK)の家に移動できたのは良かったです。
お互いパートナーが出来たら解散…のつもりで1年くらいかなぁとは思っていましたが、パートナーができても続かなかったり、同居するまでのモチベーションにならず、気が付けば10年たち そこで友人にパートナーが出来たので解散しました。
再度1人暮らしに戻りましたが、その10年の経験から、家に広さを求めるようになりました。今は1DKです。
この3つの物件の引っ越しがなんと1つの町内で行われております。なんなら初めに住んでいた家の斜め向かいに今住んでます。
未来の「住」は?
これまで地元豊島区から出ておらず、他の土地にも住んでみたいです。その時の住まいに近い場所で就職や転職先も選びがちなので、結果ずっと地元にいます。
ただここ数年は、「この狭いエリアしか知らないのはどうなのか?」と思うようになっているのですが、生活基盤のすべてがここにあるため、動けていません。
人とのつながり
親きょうだいー未来的にはカミングアウトしたい
現在カミングアウトしていないのは、母が苛烈な性格なため面倒だからです。父や妹にはカミングアウトしても良いのですが、面倒さが先に立っています。
過去、パートナーと同居を検討したことがありました。同居の条件が親へのカミングアウトだったので、検討はしましたが、親に言えずに断念しました。
その時は、セクシュアリティについての自己受容のレベルも低かったし、カミングアウトをすることのメリットを理解できておらず、恐怖だけが先にありました。
未来的にはカミングアウトをしたいです。カミングアウトすることによって隠し事が1つなくなるため、親きょうだいにも、単純に接しやすくなるだろうと思います。関係性はとくには変わらないとは予想しています。
友人ーカミングアウトしないと謎の人
親しい付き合いの方は、おおよそカミングアウトはしています。プライベートな話をする関係性ならば、そもそもカミングアウトしないと完全に謎の人になってしまうため。
自分の属しているゲームコミュニティ内でレズビアンであることはカミングアウトしていて、そこにもレズビアンカップルがいることがわかり色々話ができました。ただ他のメンバーには隠しているため、積極的にレズビアントークをするチャンスは少ないです。このカップルが破局後も、現在も年に2、3回くらい会います。気が付けば30年くらいの付き合いです。
コミュニティとのつながり
一番初めにセクマイに会ったのは、初めて付き合った女性で、オタクコミュニティ内で出会いました。同様に同性カップルがいて、確か私たちの関係性をカミングアウトしたことで向こうも教えてくれたと記憶しています。私たちが破局したことやそのオタク活動への関心が下がったことでなんとなく離脱してしまいました。その当時は、孤立していた私たちに寄り添ってくれていてとても安心できました。向こうも同じ心境だったのでしょうが。
レズビアンコミュニティとしては、coLLabo、2丁目、レズビアン野球リーグなどです。
一番初めに接したのは新宿2丁目のお店です。掲示板で知り合った友人と一緒にドキドキしながら扉を開けました。そこにいる人はおおよそセクマイで何も隠すこともなく、歓迎もされているハッピー感があり、その後、頻繁に通っていました。行く前には自分が思う勝手なレズビアン像があって「こんな自分でも受け入れてもらえるのか?」と不安でしたが、自分と同じようなタイプの人がたくさんいて安心した覚えがあります。
初めて2丁目に行ったときにたまたま隣に座っていた人に「野球チーム作るからやらないか?」と言われて入ったのがレズビアン野球リーグです。様々な状況・環境の人がいますが、そもそも野球なんかしているくらいなので心身ともにみな健康で、居心地もいいので気が付けば20年くらいたっていました。
coLLaboは、前身のオープンミーティングに当時付き合っていたパートナーと一緒に参加したことで関わりが生まれました。これまでのコミュニティとはまるで違う、未来を見ている集団だなと思いました。学習機会が大変多く、レズビアンとして生きていく、ということに関して一番教えてもらったのはcoLLaboです。
これらのところに今も所属したり通ったりしているのは、自分とあっていると感じているからだと思います。
coLLaboは、レズビアンとして生きていくための力や知識があり、目標のために集まっている仲間であり、その目標を共有することにより価値観が似ているので、単純に居心地が良いです。
coLLaboに属していることで、未来という先を見るために顔を上げているけど、そうでないなら足元しか照らされていないみたいなことになったと思うので感謝しています。また、その気持ちを広めていきたいとも思っています。
セクシュアルマイノリティの友人やコミュニティは、当事者の間では、同じ悩みや環境が共通しているため、自分が楽でいられます。(端的にいいましたが、ちょっとうまく言語化できない要素が多いです)
仕事ー女性としての役割や服装、価値観の押しつけはNO!
職業や職場を選ぶうえで、セクシュアリティの影響はあるとは思います。それ以前に「女性として」何か役割を強要されるような仕事はそもそもできない。例えば、女性の制服がある、女性もののスーツの着用が必須、化粧しないと文句を言われるなど。
また、セクマイとして今後働くうえで、家族的な価値観を押し付けられるような職場は無理です。web業界はほかの業種に比べて新しい業界のため、価値観も先進的なので居心地は良いので、業界としては今後も関わり続けると思います。
職場でも、親しい付き合いの方は、おおよそカミングアウトはしています。
将来に向けて
恋愛やパートナーをもつことの位置づけ
これまで10人弱の方と交際してきましたが、恋人ではあっても人生を一緒に走るパートナーだなという方は数人です。
一生を一緒に居られる可能性がある、価値観や倫理観、思考回路、思考力、coLLaboの活動にどれだけ興味持ってくれるかは重要です。coLLaboの活動に否定的な人は1人もいませんでしたが、応援してくれない人とはお付き合いはできないです。それは、coLLaboの目標が私の価値観の1つだからです。
今は、恋愛やパートナーがいることよりも、自由でありたいと考えています。私は、いついかなるときも、パートナーがいるべきとは考えていません。
恋人やパートナーであっても価値観は多少のズレがあります。相手がいることによって、自分の行動を決めたり、制限したりすることがよくあります。それは相手のことを大切に思っているからこそ当たり前かもしれません。
今は自分にとって、思考方法や、環境、様々なことが変わっていっている状況だったりします。そのため、自分がこれをしたい、と思った時に恋人やパートナーの価値観に縛られて制限がかかることは避けたいです。
応援してくれる人がいた方が頑張れるとか、別の考え方をしてくれる人も必要…などの考え方もあるとは思います。
誰かといるよりもひとりで思考をし行動をする時期なので、しばらくはおひとりさまのままでいたいです。そのような主義ではなく、「今」はそうしたいということです。
将来の不安と対策
親の介護、収入をあげたい、最近弱ってきている、ということが不安です。特に対策はしていませんが、副業したりたくさん働いていると思います。
ライフイメージ
現状は会社に一日の大半を拘束され、思考も行動も会社の望むままになっています。
毎日同じところに、1日9時間、5日間働き、労働を再生産するのが目的のように、1日の残りの時間を食事をして睡眠をとり、ちょっとした余暇を過ごし、休日だけは自分を取り戻すかのように好きなことをする。そのルーティン自体が誰かに支配されていると思います。
自分の意志で自分がやりたいことをやりたい分量で行えるのが、今のところ考える「私の自由」です。
たいぞーさんからのメッセージ

これまで行き当たりばったりで来てはいますが、何か行動を起こすことで変化が生まれ、少しずつ居心地が良い環境になってきています。
その中で、自分ができないこと、合わせられないことは、できる限り避けてきています。
「こうあるべきだ」とは考えず、自分自身が幸せになるために、どのような状態が望ましいのか、考えて行動するのが良いと思います。
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text:Taizo / photo:ご本人提供 / collage : Emi Yasuda / みらいふ編集部
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