プロフィール
右/光枝さん(49歳、パンセク→レズビアン→だけど特定したくない、美容師、東京都出身)
左/あきさん(44歳、ノンバイナリー、フリーランス、神奈川県出身)
パートナーシップ 2003年~(2025年現在、22年目)
住まい 東京都
利用制度 パートナーシップ制度 あり(2015年 世田谷区、2022年 東京都) 緊急連絡先カード:あり
パートナーシップ制度導入に向けた活動
ーパートナーシップ制度はいつから利用しましたか?
光枝:世田谷区のパートナーシップ制度が導入された日なので、2015年11月5日です。
ーパートナーシップ制度が実現するまでに、世田谷区議会議員の声掛けで区内に住む同性カップルが集まって話し合いを重ねたとのことですが、具体的に教えてください。
光枝:世田谷区議会議員の上川あやさんから「光枝さん、パートナーいる?」と、突然連絡がきました。あやさんとは以前二丁目でお会いした時に、私も世田谷区民ですと声をかけていたんです。何のことだろうと思いながら「いますけど、どうしましたか?」と答えたら、あやさんから「今、世田谷区内で同性カップルを集めて、パートナーシップ制度をつくるために区長に要望しに行こうとしてるんです」と返事が来ました。
その話を聞いて「私もそういう活動があるなら参加したい!」と思い、あきに「こういう話があるんだけど一緒にどう?」と相談したら、「光枝がやるならいいよ」と言ってくれて。あきは普段あまり表に出たがらない人ですが、私がやるならと背中を押してくれたんです。
あき:表立ってはできないけど、支えになればと思いました。
初めて見えたたくさんの同性カップル
ー活動が始まってからはどうでしたか?
光枝:まず、区内にこんなにも多くの同性カップルがいるのかと驚きました。集まったカップルは30人以上。近所に仲間がいるという発見ができてとても嬉しかったです。その後、区長に直接要望を伝える機会があり、区役所の担当者も同席してくれました。そこにいた職員の方たちは当事者に慣れていないのか、私たちとどう接していいのかわからない様子でした。気を遣いすぎているようで目を合わせてくれない人もいました。
メディアの取材を受けたり、区長に会いに行くなどした当時は、自分たちが働きかけて何かが変わるかもしれない、とアドレナリンが出まくっていましたね。
国内初、世田谷区でパートナーシップ制度が実現
ーパートナーシップ制度が実現した時の実感はいかがでしたか?
光枝:上の人に任せるのではなく、自分たちで話し合い、行動した結果だったので、とても嬉しい気持ちでいっぱいでした。あやさんが言っていた「こうやって人が動くことで初めて物事が動く。私のようなトランスジェンダーの立場では、どれだけ動いても伝わらないことがある」という言葉は今でも印象に残っています。
こうやって自分たちの声があったからこそパートナーシップ制度が実現した。そして、同年には渋谷区にも導入されました。当事者の声で社会は変わるのだと実感しました。あの日から、今や各地でパートナーシップ制度が広がっていることは本当に嬉しく思います。


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