2025-04-16

【保険】パートナーシップ制度の実態とは?パートナーとの未来設計について考える

プロフィール

右/石橋亜美さん(34歳、パンセクシュアル・ノンバイナリー、会社経営、福岡県出身)

左/副島沙智さん(38歳、パンセクシュアル、デイサービス勤務、東京都出身)

パートナーシップ 2017年~(2025年現在、8年目)

住まい 福岡県

利用制度 パートナーシップ制度 あり(2022年) 緊急連絡先カード:あり(どこ)

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正直、パートナーシップ制度にメリットはある?

石橋:もともとパートナーシップ制度は利用したいと思っていました。2022年11月1日から「東京都パートナーシップ宣誓制度」が始まることを聞きつけ、「でも私たちは埼玉県民だから関係ないのかな?」と思いながら調べていると、どちらかが東京都に勤務していれば、手続きを進めることができることを知りました。ようやく申請するタイミングが来たので実行に移した、という感じです。

副島:とはいえ、ぶっちゃけメリットはあまりないように感じます。

石橋:お互いの実家にはカミングアウトしていて、その際に挨拶もしてきたのですが、沙智のお父様に「社会保障はどうするんだ?」と早速言われてしまいました。保障が全くない状況なので、自己防衛しなさいという意味で言ってくれたのだと思います。そのとき、何もないのと、何か一つでも形として存在することでは、受け入れられる印象が大きく違うことを実感しました。

現状、私が多く家にお金を入れているので、万が一、私たちが別れることになった場合、結婚生活と違って何も残せないことが不安で、金銭的にも不利な立場に立たされると思うと、それは良くないなと感じています。あとは、どちらかが病気や事故で亡くなった場合、何も残せないことを考えると、その後の人生に対しても不安です。

将来を見越して、保険受取人をパートナーに

石橋:さまざまな不安がある中、お互いを守り合っていくためには、何かしら手立てを考える必要があると感じていました。そんなとき、たまたま一緒に仕事をしている方が保険の代理業をしていたので、同性パートナーでも保険の受取人にできるかどうか相談しました。親身に相談に乗っていただき、パートナーを保険の受取人にしてもらえるよう、ちょっと前向きに話が進んでいるところです。

ただ、やはり税制面は難しいなと感じています。なぜならば、相続税が通常以上にかかってしまう可能性があるので、どれくらいお金を持っていかれるのかを計算し、それに対していくら用意しなければならないのかを考えなければならないからです。ネット上にはその具体的な計算方法が載っていないので、どう計算すればいいのかを専門家に相談しながら、最終的な金額設定をしました。

ネットで調べても出てこない現状

石橋:例えばライフプランニングを考えたときに、同棲しているカップルの場合、どうなるのかが全く分からないんです。ネットで調べてもあまり出てこないので、お金に関する基礎知識を身につけるために、2018年にFP3級の資格を取りました。また、周りには長く付き合っている同性カップルに会う機会もなかなかなくて、そういった方から情報収集できないのも問題だなと思っています。

interview&text : Honoka Yamasaki / photo : Rina Amagaya / retouching : Emi Yasuda / みらいふ編集部
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