プロフィール
和田恵実さん(49歳、レズビアン、医療従事者、北海道出身)
パートナー/和知麻子さん(45歳、レズビアン、飲食業経営、北海道出身)
パートナーシップ 2019年~(2024年現在、5年目)
住まい 北海道札幌市
利用制度 パートナーシップ制度 あり(2019年、札幌市) 公正証書:なし 緊急連絡先カード:あり
今回は和田さんのトライストーリーです。
カミングアウトするタイミングは?
和田:前の職場では、女性のパートナーがいることを公言することについてあまり考えていませんでした。職場で「彼氏がいます」や「彼女がいます」と言うタイミングはあまりないので、いつどのようにして「私には女性のパートナーがいます」と伝えるかわからなかったのです。
ある日、彼女の両親が具合が悪くなってしまった時、急に病院に行かなければならない状況になりました。その時、会社には「義理の父」や「義理の母」という言葉を使って仕事を休むことを伝えたら、上司から「どういうこと?」と聞かれてしまって。
本来であれば、結婚していない限り、義理の父や義理の母がいることを詮索するのはおかしいことです。たとえパートナーが異性でも、事実婚としての関係があれば「義理の父」「義理の母」と呼べるはずですし、結婚しないからといってそれを疑問視するのは古い考えだと感じました。
上司からの理解
和田:面倒くさくなることを避けたかったので、部長には女性のパートナーがいることや事情を説明しました。すると、部長はゲイカップルが登場するドラマ『きのう何たべた?1』が好きだと話してくれて、少しホッとしました。
その後、コロナ禍で家族のワクチン接種が必要になった時、結婚していないため正式な書類は提出しませんでしたが、部長が「和田さん、パートナーを連れてきていいよ」と言ってくれたんです。正式な婚姻関係ではないけれど、家族として認識されることに安心感がありました。
- 『きのう何たべた?』とは、よしながふみの人気漫画を原作とする日本のテレビドラマシリーズ。物語は、同性カップルである弁護士のシロさんと美容師のケンジの日常生活を中心に展開される。 ↩︎
自然なカミングアウト
和田:カミングアウトは自然な流れですればいいと思っています。例えば、「今一人暮らししてるの?」と聞かれて「同性のパートナーと一緒に住んでるよ」というような感じで、自分の情報を開示していくようなニュアンスに近いかも。
会社の女性上司に彼女の存在を伝えたのも、彼女のお店の焼き鳥を食べてほしくて、一緒にお店に行った時でした。そこで「パートナーなんですよ」と伝えたところ、上司は「パートナーって何?人生のパートナー?」としっくりきていない様子でしたが、徐々に私たちの関係性を見てもらううちに「恋愛に女も男も関係ないよね」と価値観が変わっていきました。
最初は偏見を持たれていたとしても、途中で変わってくれるかもしれないと思っています。なので、あえてパートナーの存在を隠すつもりもないですし、私にとって彼女は大切な家族だからこそ、会話の中で言うタイミングがある時は関係性を必ず伝えています。


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