プロフィール
右/小野春さん(50代、P、イラストレーター、東京都出身、NPO法人にじいろかぞく共同代表)
左/西川麻実さん(50代、Q、教育関係、神奈川県出身)
2004年頃~同居(2024年現在、約20年目)
東京都世田谷区
パートナーシップ制度 あり(2015年世田谷区・2023年ファミリーシップ制度、東京都)
公正証書:なし 緊急連絡先カード:あり(QWRC)
WHY? ~なぜそれをしようと思ったのですか?~
小野 裁判の準備で、婚姻届を出してみて、いろんなことを感じましたね。それまで周りの友だちから「つきあった記念に婚姻届を書いて冷蔵庫に貼っている」と聞いたこともあったし、「カナダでライセンス取ってきた」ってカップルもいて、素敵だなと思ったんだけど、受理されないということに自分は引っ掛かりがありました。でも、訴訟のために書いてくださいと言われたから書きました。
HOW? ~どのようにしましたか?~
小野 そしたら、家父長制にイライラすることが多くて、すごい腹が立つんだけどこの紙!みたいになって。かつて男性と結婚したときは、何も考えないで出したの。それが全部当たり前だと思ってた。しかも、ポンと出したら受理されるっていう簡易な感じで、突っ返されるなんて考えたことも当然ない。受け取るに決まってるだろう、わざわざ窓口に出しに行かなくたって休日窓口でいいじゃん?みたいな、そういう扱いだった。それが、今回はすごく違ってたんだよね。なんで夫の欄が先にあるのよ?とか、どっちの苗字にするかだって、前はもう夫の名前にするしかないだろうと思ってたし、それ以外の選択肢があるとも考えられなかったけど、今みたいに平等な立場の人と一緒にいると、どっちの苗字?って。それで、だいぶバチバチしたからね、うち。受理されないってわかってるのに、すごいけんかになったから。よそ見している間に、あっちゃんが書いちゃったの。ひどくない? いまだに恨んでるんだけど(笑)。しかも、じゃんけんで勝ったのは私だったのに!
~やってみてどうでしたか?~
小野 3連休の初日にかかる日に出したから、3日ぐらい返事が来なかったの。だから、「受理されたかな?」とか言って、ちょっと楽しかった。この週末は「受理しない、とは言われていない」みたいな。あとは、結婚ってこういう制度だったんだなと改めて思った。女の人と婚姻届を書くってことになって初めて、制度を外側から見ることができておもしろかったし、やってみてよかったと思う。今、私たちは結婚制度自体がなくて、制度を作ってくれっていうことにすごい力をかけなきゃいけない。同性間でも絶対結婚できるようにするべきだと思ってるから、「結婚させてください。結婚できるようになったらすぐにでも結婚します!」って言ってるんだけど、本心では、立ち止まってちゃんと考えたいという気持ちがある。男女ってさ、いろんな歌にしても物語にしても、すごく丁寧に悩んでるじゃん? やっぱり、結婚ってそれだけ大事なものだから。ヘテロセクシュアルの人たちがやってる、あの人でいいかしらこの人かしら、本当にこの人かしら?とかいうプロセス、マリッジブルーになったり、そういうのをちゃんとやりたい。


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