2024-04-21

【職場カミングアウト】休職中の実験を経て、復帰を機に。社内規定の改革も

プロフィール

右/青山真侑さん(51歳、 L、会社員、神奈川県出身、NPO法人にじいろかぞく共同代表)

左/yadiさん(60歳、 L、会社員、東京都出身)

1998年~同居(2024年現在、26年目)

東京都

WHY? ~なぜそれをしようと思ったのですか?~

yadi 休職前は、上長と人事部には、家族構成についての届け出をしていました。独身だと思われていると、転勤を命じられる可能性があったので。「法律婚してなくても、カップルで小さな子どもを育てています」と伝えて配慮してもらったんです。でも、職場内では一部の人にしかオープンにしていませんでした。なんとなく伝わるように、デスクの上に子どもの写真を立てておいて「yadiさんのお子さんですか?」「そうだよ、かわいいでしょ」なんてやりとりはしていました。事情を知っている同僚が「保育園お迎えでしょう、いいよ帰りな」とか言ってくれて、そのときは助かっていたんだけど……。

年度が変わったらチーム編成が変わって、17時以降にいきなり仕事を入れられるような状況になってしまった。当時はパートナーシップ宣誓などができる前だったので、周囲に改めてカミングアウトするかしないか、それによって偏見を受けないかとか迷ううちに、うつになっていました。

HOW? ~どのようにしましたか?~

yadi 会社の決まりで、1年以上休職した人は必ずデイケアのリワークプログラムに通わないといけないことになっていました。そのクリニックで、実験的にカミングアウトしてみよう、と。なぜなら、メンバーの男女比がいい具合で、守秘義務もあるし、リワークプログラム中は他人を非難しないことがグランドルールでもあるし。それでカミングアウトしてみたら、すごく解放されたと感じたんです。これは会社でもいけるぞ、と思って。

ちょうど、渋谷区と世田谷区のパートナーシップ宣誓が始まった時期でもあり、人事的にも、LGBT向けの施策がトピックになっていた時期でもあったのがタイミングがよかったです。復職するとき、産業医と上司と周りの同僚に伝えました。

~やってみてどうでしたか?~

yadi うちはある大手企業の子会社なんですけど、親会社にLGBTサークルができたり、顧客に対してもLGBTパートナーに家族対応をするなどの施策を打ち出していました。なので、事実婚やLGBTも含め、事実上パートナーシップがある人だったら法律婚と同じ制度を使えるようにしようよ、という流れになりました。人事規定の規約を作る部署にいたから、私からもプッシュしましたね。当事者がいるかいないかわからないのと、「社員として事実ここにいるけど、制度が使えません」と伝えるのでは、説得力がぜんぜん違うんですよ。しかも、私はそういうこともあって、うつ病になってるから。

育児短時間制度の利用についても「親会社やグループの方針はこうなのに認められないのはおかしいです」っていう文章をワーッと書いて提出したら、同性カップルにも適用されることになって、実際に第1号として取得することができました。ただ、給付金とか、法律で決まっているものは無理ですけど。

text by Mami Hagiwara / photo by Emi Yasuda / interviewed by みらいふ編集部
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